2010年07月30日

プラットフォームの価値は参加人数が決めるのです(キリッ

①@shin1_hさんと @n_yanaさんと「プラットフォームの価値は参加人数が決める」の日経産業の記事についてやり取りした中から私の思ったことなど。私は「逆にイノベーションを起こすには『参加人数に寄らないプラットフォーム』を構築すればいい」と思いました。

②AT互換機 vs PC98→Windows vs Linux→IE vs Mozilla→Android vs iPhone→? というプラットフォームの変遷を見ていると、個人で所有すべきものが少なくチープになってきている傾向にあることが分かる。

③もう少し具体的に言うと個人の持っている端末は段々と非力になって小型化し、極端な話、いずれはこめかみにシールの一つも貼ればいいだけになるかもしれない(静電気で駆動し、電波・脳波で入力、視神経に出力する端末)

④こうなるとプラットフォームの価値は接続できるサーバーのコンテンツになるわけだが、これでは参加人数がプラットフォームの価値を決めることになってしまう。ならば参加人数に寄らないプラットフォームはどうやったら出来るか?

⑤参加人数の多さが有利に働く場面を考えてみる。1)開発能力が増加し開発スピードが上がる。2)ユーザーは新鮮なコンテンツにお金を支払う(回転する)3)広告効果が高く広告収益が上がる。……ざっとこんなものだろうか。

⑥「開発能力の増加=コンテンツ提供速度」に関してはどこかでユーザーの情報処理能力を超える。つまり毎日新鮮なコンテンツが提供されるのは効果的だとしても毎秒新鮮なコンテンツが提供されるのは無意味だ。ユーザーは必要以上のものは買わない。デジタルではすぐに手に入るから「積読」しないよね?

⑦広告効果に関しては私の実感としてだが「広告配信されることになれたユーザーは広告を見ていない」ということだ。つまり最初のうちはクリック広告配信は収益を押し上げるが、ユーザーはそのうち見もしなくなる。

⑧今のプラットフォームが順調に成長した場合、どこかで成長の限界が来ることは誰でもわかっている。そのときにプラットフォームが新しくなる必要があるが、ゲーム市場の変遷を見ても分かるとおり、以前のプラットフォームと同じか延長線上のものを提供した場合、必ずシェアを下げる。

⑨今のプラットフォームの限界はすでに見えており、その先を考えることは「参加人数によらないプラットフォーム」を考えることになる。今のプラットフォームは「SNSやツイッターなどのコミュニケーション範囲の拡大ツール」によって支えられている。

⑩人間はコミュニケーションが絶対に必要であるという性質を持っており、コミュニケーション範囲にいる人の影響を受けて行動を決める。よって他の人と共通のプラットフォームを持つことはコミュニケーションの上で自然なのだ。だから確率的な問題でプラットフォームの価値は参加人数が決めることになる

⑪この「確率的な問題」という点が今回の上でポイントになると思う。こんなの確率に寄らなければいいだけだ。すると「SNSやツイッターをネイティブ実装したプラットフォームを作ればいい」と答えが出る。

⑫自分で考えてもトンデモ理論だけど、コミュニティーを反映したプラットフォームがあれば十分なのだ。現実はツイッターやfacebook、mixi、現実世界などに分かれていて面倒だから、それらが支障なく使えるプラットフォームを選ぶことになる。できれば他の人同じならなおの事良いわけだ

⑬今、次世代プラットフォームを実現させるならツイッターやfacebook、mixiなどのSNSを一括管理するアプリと現実世界のリレーションを管理するアプリを一体化させAndoroid・iPhone・Windows・Linuxなど主要な既存プラットフォームでリリースすれば構築される

⑭参加人数は最終的に多くなるかもしれないが、参加人数が少ない状態でも息の長いプラットフォームになるはずだ。ユーザーが求めているのは技術ではなく、人とのつながり。最終的には人とつながりやすく、境界線がないプラットフォームが求められると思った。

⑮蛇足)ユーザーを引き付けるのは「コンテンツ」でも「コンテキスト」でもねーよ、と。所属コミュニティーの話題に出るようなお話であり、プラットフォームは何も作る必要はない。だって現実世界はユーザー同士で勝手にやって勝手に盛り上がってくれるでしょ?

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2010年07月28日

「ナショナリズム」を否定したら国際人にはなれんよ

「国際化」についてオランダに住む日本人の方(本当の国際人)とやり取りしたので、色々調べながら私の考えをまとめてみた。

まず「国際化」の定義だが、私は「色々な文化の良いところを共有し、二国間以上でよりよい文化へ到達すること」と定義したい。この定義は非常に考えた結果であり、自称国際人の方(前ツイートの人を指しているのではない)の言う「国際化」と異なることに留意してほしい。

自称国際人の言う「国際化」は、欧米の一部の人が商売をしやすくする文化の押し売りや相手国文化の破壊を含んでいるため、各地(特に文化の違うアジア)の人から反発を招きやすい。そしてそれは本当の国際化とは言えない。

自称国際人は「ナショナリズムは古い」と言うが、それは間違いで「ナショナリズムは進化している」のである。前述の私の定義する国際化は広義の意味で「ナショナリズム」になる。

ナショナリズムは「民族主義」とか「国家主義」とか訳されるが、それは古い考えでアーネスト・ゲルナーは「政治的な単位と文化的あるいは民族的な単位を一致させようとする思想や運動」と定義している。

アーネスト・ゲルナーの定義を元にすれば、遠い未来は世界統一政府であり、純然たる国際化に至る。この過程で必要なのは「自国の文化を守ること」であり、「他国の文化の良いところを受け入れる」ことである。

「自国の文化を守る」と言うのは国際化と相反することに見えるかもしれない。単一文化になることが唯一国際化への道に見える。しかし、「DNAの多様性を守る意義」を知っているなら「文化の多様性を守る意義」もわかるはずだ。

「他国の文化の良いところを受け入れる」と言うのは、国際化に向けての非常に重要であり、悪い文化を淘汰するプロセスとして必要である。良い文化を残し受け入れていくことで文化圏の境を曖昧にし、国際化への道を開くのである。

私の定義した「色々な文化の良いところを共有し、二国間以上でよりよい文化へ到達すること」が「国際化」であることは納得してもらったと思う。それではこの「国際化」は「ナショナリズム」とどう異なるのであろうか? 自国の文化を守るところは間違いない「ナショナリズム」である。

他国の文化の良いところを受け入れるところが「ナショナリズム」に反するかと言えば「ナショナリズム」の定義「政治的な単位と文化的あるいは民族的な単位を一致させようとする思想や運動」以前の問題だ。ナショナリズムは「文化」に干渉しない。

自称国際人が間違っているのは、ナショナリズムが国際化を妨げる障壁だと声高に叫んでいることだ。これでは「俺たちの商売がやりにくいからお前たちの文化と商習慣を変えろ!」とプロパガンダしていると言われても仕方がない。

本当の国際人は自国の文化を大切にする。また他国の文化を否定しない。本当に国際人を目指すならば第一に自国の文化をよく知り、第二に多様性の意義を骨身に染み込ませる必要がある。

→ご意見はツイッターへどうぞ


2010年07月27日

プレゼンはプレゼンテーションじゃなくて、プレゼンス。

 私が前職にいた頃、プレゼンの資料と言えば、箇条書きの文字が並ぶ無味乾燥……はっきり言ってしまえば「下手くそ」なものばかりでした。
 その中でも私はテンプレートを標準のものから自社商品をイメージしたものに変更したりして、まだマシなほうでした。
 しかし、会社が変わって私のプレゼン資料のレベルの低さを思い知らされます。

 まず、日本語に難が出たw
 別に日本語が通じないわけじゃないのです。

「文章だと先方に伝わりにくいから図にして説明してほしい」

 と要求を受けただけですが「言葉を図にする」作業をしたことがなく、そのスキルを身につけるのは非常に難しかったです。
 でも、とにかく既存のプレゼン資料を勉強しようと思って集めたのが下記のサイト群です。
(本当は上げたサイトの10倍以上は読んでいるわけですが、役に立ったもののみ厳選しております)


■ビジネス系


「1枚企画書」のすすめ PowerPoint大胆活用術
経営改革・新サービス企画書――実例で学ぶ「5枚プレゼン」

☆上記の2つは本を買ったほうがいいですが、上記の記事だけでも非常に参考になります。
☆プレゼン資料の中のストーリーや記入すべきポイントがよく整理されており、この内容を使えば一夜漬けでもそれなりにプレゼンできます。


■ゲーム系


誰か買ってよ「勇者死す。」
  ゲームデザイナー:桝田省治さん
  →携帯電話で発売。

メテオス-ひそかにレポート
  ゲームデザイナー:桜井政博さん
  →DSで発売。

メイキング・オブ・大玉
  ゲームデザイナー:斎藤由多加さん
  →ゲームキューブで発売。

☆上記の3つは実際に発売されたゲームの企画書です。
☆特にメテオスの企画書は、企画書の作成・プレゼンからゲームの制作の過程がつぶさに書かれていて企画書プレゼン後のことについても非常に参考になります。

■ヨコオタロウの日記
宇宙で2番目にダメなゲーム企画書の書き方

☆私が多分に影響を受けたゲーム企画書作成のチュートリアルです。
☆素材の集め方や加工の仕方、企画の見せ方など、今の仕事で使っている技術の大半をここで学んで身に着けました(※Google chromeだとなぜか見れません)


 勉強した仕上げに自分の趣味でやっているゲームのプレゼン資料を作ってみることにしました。
 できあがったのがこれです。

■特捜検事えくれあ!
etclair.png

※クリックで完全版PDFダウンロードできます。
☆すでに始まっている企画の新規スタッフを募集するための企画書になります。
☆未だ形になっておりませんが、鋭意作成中です。


 もしご意見やご質問がありましたらツイッターでお気軽にどうぞ。
 →@ririnblackstar

2010年07月16日

ニートが死んじゃったとして、パレートの法則で計算してみたら、90年後には日本の人口は0人になった。

「ニートが死んじゃったとして、パレートの法則で計算してみたら、90年後には日本の人口は0人になった。おい、どう責任取るんだ?」とツイッターで発言したら、この理論の計算式に興味がある人が意外と多く、じゃあ、説明してみるべと思いたちました。

 説明の前に、「パレートの法則」と聞いて「割合を求めるもの」と思った方は私とレイヤーを異にする人です。経営学なんかを勉強してみてください。
「パレートの法則」って何? と思った人は後ろの方で簡単な説明がありますので、そのまま読んでみてください。

 まず元ネタを提供してくれた@vaio_loverさんの考えるニート像を具体的に定義したいと思います。本人に聞いたのですがお忙しいようで、答えは来ませんでした。
 彼の具体的なニート像はありません。だから彼が考えている計算結果とは違うかもしれません。それは当たり前なので気にしません。

 ちなみに彼のツイートを読むと「ニート」は働いていない、働いていても税金を納めていない(ワーキングプアとマスコミに呼称される人)を指すようです。
 私的には社会的な害悪をもたらすようなニートなりワーキングプアなりがいると思うこと事態が妄想ですが、彼の論理で処理しなければ始まりませんので、それで考えて見ましょう。


 じゃあ、税金って納めていない日本人がいるの?


 ってところですけど「消費税」みたいな間接税を含めたら納めていない人はいません。ここは直接税(住民税・所得税)的な生産性がない人という意味で捉えて見ましょう。
 すると、失業中の方、専業主婦、年収103万円以下の兼業主婦・アルバイト・パート・派遣社員の方、就職浪人・大学浪人の方、年金生活のご老人などなど、たくさんいます。
 ちなみに学生は納税の義務は免除されておりますので、抜かしております。

 じゃあ、割合的に何人いるの?
 というところですが、正確な値を計算するなんて不可能です。そこで正確でなくてもいいのならある法則を適用できます。
 
 そうです。それが「パレートの法則」です。
 
 このパレートの法則は、ある集団をある基準で分けた場合、ある一定の割合に落ち着くことを指しています。
 例えば、会社の売り上げのうち8割は2割の社員が稼いでいます。残りの2割の売り上げを6割の社員が稼いでおり、まったく売り上げを上げていない社員が2割います。
 じゃあ、売り上げのない2割の社員だけをリストラするとどうなるかというと短期的には影響ありませんが、1年後にはやっぱり2割の社員が売り上げを上げなくなります。
 という有名なお話にも出てくるのがパレートの法則で、代表的な比率は「8:2」です。

 では、このパレートの法則で日本の全人口の2割の人がバイオさんの言うところの「ニート」だと仮定して、死んじゃったら、何年で日本が滅びるのか計算してみました。

 それが下記の表です。

 ※略された部分を詳しく見たい方はPDF参照→PDFファイルDL

 パレートの法則を適用したのは「ニート」という存在が正確に定義されていないこともありますが、そもそも私たちはマスコミに「ニート」と呼ばれる人たちをバカにできるほど税金を納めておりません。
 なので、私たちは「ニート」と紙一重なのです。
 年収400万円でも12万円程度です。どう考えても受益している公共サービスの方が高い値段です。ニートといわれる人の活動量と比較して考えるとむしろ働いている人の方が税金を多く使っています。
 考えてみれば国は借金しているのですから、当たり前ですね。
 じゃあ、バイオさんみたいに威張っている人は国のためを思って「国債」でも買っているのかと言えば「国債を持っていると女の子にもてる」というR25に載った広告をバカにするような人がせいぜいです。
 私から言わせれば「国債保有している男の人は間違いなくもてる」と。
 だって冷静に考えて国債ってリターンが低すぎて投資するにしても一番最後だから、金が有り余った金持ちしか買わないに決まっているじゃん。

 話を元に戻しますが、私たちの立場の「仕事をしている人」と「ニート」は一時的なもので絶対ではありません。
 いつ無職になって税金のお世話になるかわかりませんし、ニートと呼ばれる人が大金を稼ぐようになるかわかりません。
「ずっとニートでいてもいいよ」という主張をしているわけじゃありません。マスコミに命名された仮の所属で満足するのではなく、時間のあるうちに「目指す自分」を探してみて欲しいと思います。

 昔、「書生」と呼ばれている人がいました。今から見ればニートです。
 でも、彼らのうち一部は歴史的な人物になっています。
 ニートは可能性です。
 人生の中で自分がなりたいものを探している人たちです。私の感覚からすれば、国政に影響を与えるほど人数はいません。
 そんな社会的な余力があっても面白いと私は思うのです。

 そして、私もいつかはニートから国会議員になりたいと思いますw

 この記事に関するご意見・ご質問などはツイッターでください。
 →@ririnblackstar
 

2010年07月01日

cassandra(悲劇の預言者)がTimeoutする。

 cassandraを使えるようになりまして、PHPからも使いこなせるようになりました。
 しかし、どうもうまく動きません。
 よくタイムアウトしてしまいます。

TSocket: timed out reading 4 bytes from localhost:9160

 このようなメッセージが表示されて止まるわけです。
 これを調べるとThriftで出力されたPHPに問題があると下記のURLに載っていました。

https://issues.apache.org/jira/browse/THRIFT-347

 このページにあるdiffの通り修正します。
 しかし、少し登録し始めるとやっぱり同じエラーで止まってしまいます。
 むむむと思ってエラーメッセージから逆順で追っていってみるとTimeout時間が短いのではないかという仮説に突き当たりました。


if ($this->persist_) {
$this->handle_ = @pfsockopen($this->host_,
$this->port_,
$errno,
$errstr,
$this->sendTimeout_/*/1000.0*/);
} else {
$this->handle_ = @fsockopen($this->host_,
$this->port_,
$errno,
$errstr,
$this->sendTimeout_/*/1000.0*/);
}

 すでにコメントアウトされていますが、この部分でタイムアウトを1/1000にしています。
 それを外すとばっちり動作しました。

 ローカルマシンで動作させているので、負荷が高まってタイムアウト時間内に処理がおわらなかったみたいです。