キャラクターの描き方

 キャラクターを描くには色々と方法があります。それこそ千差万別。
 色々な小説や書き手の方を観察した結果、下記の2つの方法で分類するとわかりやすいかと思いました。

直彫り法

 1つは直彫り法。
 読んで字のごとく、キャラクターを直接描写するタイプです。
「彼女は百合の花の様に可憐だ」とかそういうやつですね。

浮き彫り法

 もう1つは浮き彫り法。
 これはキャラクターの行動や状況などから悟ってもらうタイプです。
 間接的にキャラクターを表現するので、浮き彫り法と名付けました。
「彼は校門に待たせてあるリムジンに乗り込むとカラオケに向かった」という感じでキャラクターの容姿や性格を直接描写するのではなく、行動を通して「お金持ち」で「学生」であることを伝えています。

隠喩と換喩

 類似・共通点で纏める隠喩的思考と、隣接性でずらしていく換喩的思考。

 参考URL:http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120404/230549/

実践的キャラクター描写

キャラクター描写のタイミング

 色々と検討してみた結果、イラストの有無で異なると思います。
 イラストがあれば、外見的な描写はある程度省いても読者の中にイメージが出来ているため、どのキャラクターがどのイラストと一致しているのかが伝われば、詳細を伝えなくても問題なく読み進めることができます。
 しかし、小説(文字)のみの場合はそうはいきません。
 最初にイメージが出来ていないと読み進める上で、キャラクターを混同したり、読者が自分の環境に照らし合わせて思い描いている人物と重ね合わせてしまったりすることが多くなります。
 一度出来上がってしまったイメージを修正することは非常に困難で、分かっていてそれを使う手法もありますが、大きく紙幅を割くことになりますので、それをギミックにしている小説でもない限り、「やらない」「できない」と思ったほうがいいようです。

効果的なキャラクター描写

 キャラクター描写をする上で問題となるのが「文字数」です。
 一人ひとりのキャラクターを直彫り法で描写していくと、ストーリー進行のテンポが阻害されてしまう上に、読者に提示する情報量が多くなりすぎてしまい、かえって読者の記憶に留めて貰い難いものになります。
 そうなると少ない文字数で効果的にキャラクターを描写しなければなりません。
 お勧めの方法は、ふたり(場合によっては複数)のキャラクターを登場させ、会話(もしくはそれに準じるもの)をさせることです。
 そうすることで、二人のキャラクターの関係性を自然に表現できますし、場所やシチュエーション、シーンと言ったものを設定することで、キャラクターに関する情報を無理なく自然に読者へ提示することができます。
 

読者の求めるキャラクター

 読者が求めるキャラクターというのは千差万別でありますが、ある意味標準的なキャラクターを求めています。
 悪役でない場合は、倫理から外れたことを行うキャラクターを受け入れませんし、悪役である場合には「なぜ倫理から外れたことを行っているのか?」という信念に基づく理由を求められます。
 これは、ターゲットとする読者を中高生と置いているからで、多くの中高生は大人の破壊された倫理観を求めていません。教育方針にも寄るのかもしれませんが、多くの場合、ライトノベルを購入できる層の子供は標準的な、ある意味理想的な倫理観の中で育ちます。
 ライトノベルはこういう理想の倫理観に違和感なく溶け込めるものでなくてはなりません(勧善懲悪がライトノベルというわけではなく、飽く迄「違和感なく溶け込める」ものが必要と言いたいのですが、うまく言えませんでした……)

魅力的なキャラクター

 どんなキャラクターが魅力的なのか?

 当然、これに答えてくれるような都合のよい教科書はありません。それが書いてあったとしたら著者の主観に基づく考察であり、万人に共通の感覚ではないと考えたほうが無難です。
「幼女」という言葉に私は思いっきり抵抗感ある上に、それを使った小説とか読むと違和感ばりばりなわけですが、そういう言葉とか概念が良いという人も多くいます。
 逆に私は淡い「百合」描写が好きですが、「百合」の「ゆ」の字も許せない人も沢山います。
 なので、どういうキャラクターが魅力的に感じるのかは個人個人で異なるわけなのですが、「方針」としていくつかコツみたいなものは上げられます。

  • 統一感がある
    • 行動、容姿などに統一感が感じられるキャラクターの方が「覚えやすい」という面で読者にとって受け入れやすいキャラクターです。特に日本人はちぐはぐなイメージを受けるキャラクターよりも、一本筋の通った生き方を求める傾向にあるようです。
  • 突き抜けている
    • ライトノベルでは色の濃いキャラクターが多くいます。それだけに中途半端なキャラクターは目立ちませんし、読者の記憶に残りません。魅力的というのは「記憶に残る」ことも重要な要素になりますので、記憶に残るような飛びぬけた特長があると良いと思います。
  • 既視感がある
    • 過去に読んだことのある小説や漫画でよいイメージを受けた人は、そのキャラクターのファンになっています。そういうキャラクターを思い出させるような特徴が備わったキャラクターが登場した場合、キャラクターの扱いが良い方面である場合に限り、小説の全体なイメージもプラスに捕らえてくれるようです。何より「覚えやすく」「親しみやすい」というのは魅力的に感じるための重要な要素です。
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Last-modified: 2012-04-20 (金) 10:06:09 (1978d)